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鼻茸あり慢性副鼻腔炎、ベンラリズマブで鼻茸や鼻閉が改善

2021年10月21日  専門誌ピックアップ

コルチコステロイド点鼻薬で症状が解消せず、全身性コルチコステロイド(SCS)使用歴または鼻茸手術歴がある鼻茸がある慢性副鼻腔炎(CRSwNP)患者413例を対象に、ベンラリズマブの有効性および安全性を無作為化第III相プラセボ対照試験で検討(OSTRO試験)。共主要評価項目は40週時の鼻茸スコア(NPS)および患者報告による鼻閉スコア(NBS)の治療前からの変化量とした。 その結果、ベンラリズマブ群の方がプラセボ群よりもNPSおよびNBSが有意に改善した(P≦0.005)。40週時の22項目副鼻腔評価尺度スコア改善、初回鼻茸手術またはSCS使用の発生までの期間、初回鼻茸手術までの期間に統計的有意な群間差は見られなかった。40週時の嗅覚障害スコアの改善度に名目上の有意差が見られた(P=0.003)。ベンラリズマブは安全で、忍容性も良好だった。...