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自己免疫疾患で心血管疾患リスク上昇

2022年9月12日  Lancet

自己免疫疾患による心血管疾患リスクを英国の住民対象研究で検討。新たに19の自己免疫疾患いずれかの診断を受けた患者44万6449例(46.2±19.8歳)および対照210万2830例を対象に、12の心血管疾患の発症率を評価した。 中央値6.2年間の追跡調査の結果、心血管疾患の発症率は自己免疫疾患群が1000人年当たり23.3件、対照群が15.0件だった(ハザード比1.56、95%CI 1.52-1.59)。心血管疾患リスクは自己免疫疾患数に比例して上昇し(ハザード比:1疾患1.41、1.37-1.45、2疾患2.63、2.49-2.78、3疾患以上3.79、3.36-4.27)、若年群の方が高かった(45歳未満:同2.33、2.16-2.51、55-64歳:同1.76、1.67-1.85、75歳以上:同1.30、1.24-1.36)。心血管疾患リスクが最も高かった自己免疫疾患は、全身強皮症(同3.59、2.81-4.59)、アジソン病(同2.83、1.96-4.09)、全身性エリテマトーデス(同2.82、2.38-3.33)、1型糖尿病(同2.36、2.21-2.52)だった。...