胆嚢摘出術で2型糖尿病リスク20％上昇

韓国国民健康保険制度データベースを用いて、胆嚢摘出術後の2型糖尿病新規発症リスクを検討。2010-15年に胆嚢摘出術を施行した患者5万5166例と年齢および性別でマッチさせた対照11万332例を比較した。追跡期間約4.7年での2型糖尿病新規発症率は3.61％だった。 全共変量で調整した解析の結果、胆嚢摘出術で2型糖尿病リスクが20％上昇した。2型糖尿病の累積発症率も約7年にわたり摘出術施行群の方が有意に高かった（P＜0.001）。摘出術非施行＋非肥満の対照を参考基準とした2型糖尿病の調整後ハザード比は摘出術施行＋肥満患者群が1.41（95％CI 1.29-1.56）と最も高かった。摘出術施行＋非肥満のグループ（ハザード比1.29、1.20-1.40）と摘出術非施行＋肥満のグループ（同1.24、1.14-1.36）の2型糖尿病リスクは同等だった。...