1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 皮膚筋炎、免疫グロブリン静注で疾患活動性改善

皮膚筋炎、免疫グロブリン静注で疾患活動性改善

2022年10月13日  New England Journal of Medicine

活動性皮膚筋炎成人患者95例を対象に、免疫グロブリン静注療法(IVIG)の有効性と安全性を無作為化プラセボ対照試験で検討(ProDERM試験)。患者をIVIG群(2.0g/kg体重)とプラセボ群に割り付け、16週間にわたり4週に1回投与した。プラセボ群の患者とIVIG群で臨床的悪化が確認されなかった患者は、24週間の非盲検延長期に移行できることとした。主要評価項目は奏効とし、16週時点の総合改善スコア(Total Improvement Score:TIS)が20以上(最小限以上の改善)かつ16週時点まで悪化が確認されないことと定義した。 16週時点で、IVIG群の79%とプラセボ群の44%が主要評価項目を達成した(差35ポイント、95%CI 17-53、P<0.001)。40週間で、IVIG群では頭痛(42%)、発熱(19%)、悪心(16%)など、282件の治療関連有害事象が発現した。IVIGに関連すると考えられる重篤な有害事象は9件で、そのうち6件は血栓塞栓性事象だった。...