代謝的に健康な肥満の有病率が上昇傾向

1999-2018年の米国国民健康栄養調査（NHANES）に参加した成人2万430人（肥満者7386人）のデータを用いて、代謝的に健康な肥満（metabolically healthy obesity：MHO）の年齢調整有病率の傾向を横断研究で検討。BMIが30.0で、血圧、空腹時血糖、高比重リポタンパクコレステロールおよびトリグリセリドに代謝異常がない場合をMHOと定義した。 その結果、集団全体では、MHOの年齢調整有病率は、1999-2002年の3.2％から2015-18年の6.6％へ上昇した（傾向のP＜0.001）。肥満者では、MHOの年齢調整割合が、1999-2002年10.6％から2015-18年15.0％へ上昇した（傾向のP＝0.02）。MHOの割合の実質的上昇が観察されたのは、60歳以上の人、男性、非ヒスパニック系白人、高所得者、民間保険加入者およびクラスI肥満者だった。...