診察時間が短いと上気道感染の不当な抗菌薬処方増加

米国プライマリケア診療所の電子医療記録データを用いて、診察時間にプライマリケア医による潜在的に不当な上気道感染への処方に関連があるか横断研究で検討。成人の診察811万9161件（患者436万445例、女性56.6％、プライマリケア医8091人）を分析対象とした。 その結果、予定診察時間と診察の複雑性で調整すると、若年、公的保険加入、ヒスパニック系および非ヒスパニック系黒人の患者の診察時間が短かった。診察時間1分増加で不当な抗菌薬の処方の可能性が－0.11ポイント、オピオイドとベンゾジアゼピン同時処方の可能性が－0.01ポイント低下した。高齢者では、診察時間と潜在的な不当な処方に正の関連が認められた（0.004ポイント）。...