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IgA腎症、sparsentanでUPC比大幅に改善

2023年4月12日  Lancet

18カ国134施設のIgA腎症患者404例を対象に、非免疫抑制、単分子、デュアルエンドセリン受容体・アンジオテンシン受容体二重拮抗薬sparsentanの有効性および安全性を無作為化実薬対照試験で検討(PROTECT試験)。主要有効性評価項目は24時間尿検体に基づく36週時点の尿蛋白/クレアチニン比(UPC比)の試験開始前からの変化量とし、事前に計画された中間解析の結果が報告された。 その結果、UPCRの最小二乗幾何平均変化率はsparsentan群の方がイルベサルタン群に比べ統計的有意に高く(-49.8% vs. -15.1%)、41%の相対的低下が見られた(最小二乗平均比0.59、95%CI 0.51-0.69、P<0.0001)。治療下で発現した有害事象(TEAE)は両群同等で、重度浮腫、心不全、肝毒性、浮腫に起因する試験中止例はなかった。試験開始前からの体重変化に群間差は見られなかった。...