1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 高リスク神経芽腫にGD2-CART01が有望

高リスク神経芽腫にGD2-CART01が有望

2023年4月16日  New England Journal of Medicine

治療歴の多い高リスク神経芽腫患者27例(1-25歳、難治性12例、再発性14例、1次治療終了時点で完全寛解1例)を対象に、誘導性カスパーゼ9自殺遺伝子を発現し、ジシアロガングリオシド(GD)2を標的とする自家第3世代キメラ抗原受容体(CAR)発現T細胞(GD2-CART01)による免疫療法を第I-II相臨床試験で検討した。 試験の第I相部分で3用量(体重1kg当たりCAR陽性T細胞3、6、10×106個)を検討し、用量制限毒性が記録されなかったため、第II相推奨用量を体重1kg当たりCAR陽性T細胞10×106個とした。サイトカイン放出症候群が74%に発現し、そのうち95%は軽度だった。1例で自殺遺伝子が活性化され、GD2-CART01が急速に排除された。17例に治療効果が認められた(全寛解率63%、完全寛解9例、部分寛解8例)。推奨用量を投与した患者の3年総生存率は60%、無事象生存率は36%だった。...