RSVpreFワクチン、高齢者に安全で有効

60歳以上の成人を対象に、2価RSウイルス融合前Fタンパク（RSVpreF）ワクチンの有効性と安全性を検討する第III相無作為化比較試験（RENOIR試験）の中間解析の結果が報告された。主要評価項目は、2つ以上または3つ以上の症状がある季節性RSV関連下気道疾患に対するワクチン有効率とした。 中間解析時点で、3万4284例にRSVpreFワクチン（1万7215例）またはプラセボ（1万7069例）が投与された。ワクチン群の11例（観察人年1000人年当たり1.19症例）とプラセボ群の33例（同3.58症例）に2つ以上の症状があるRSV関連下気道疾患が生じ（ワクチン有効率66.7％、96.66％CI 28.8-85.8）、それぞれ2例（同0.22症例）と14例（同1.52症例）に3つ以上の症状があるRSV関連下気道疾患が生じた（ワクチン有効率85.7％、96.66％CI 32.0-98.7）。投与後1カ月時点までに報告された有害事象の発生率はワクチン群が9.0％、プラセボ群が8.5％で同程度だった。...