1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 1960年代の妊娠中bendectin使用で児の成人期の大腸がん増加

1960年代の妊娠中bendectin使用で児の成人期の大腸がん増加

2023年4月18日  専門誌ピックアップ

1959-66年のChild Health and Development Studies(カリフォルニア州オークランド)に参加した母親1万4507例とその出生児1万8751例を対象に、妊娠中の母親のdoxylamine、ピリドキシン、ジサイクロミンから成る制吐薬bendectin使用による児の子宮内曝露と成人期の大腸がん診断リスクの関連を検討。児のbendectin子宮内曝露発生率は約5%(1014例)だった。 Cox比例ハザードモデルでの解析の結果、子宮内曝露群の方が非曝露群に比べ大腸がん診断リスクが高かった(調整後ハザード比3.38、95%CI 1.69-6.77)。10万例当たりの大腸がん発症率は子宮内曝露群30.8(同15.9-53.7)、非暴露群10.1(同7.9-12.8)だった。大腸がん診断の増加は、ジサイクロミンにより誘発されている可能性が示唆された。...