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2型糖尿病にfinerenoneとtirzepatideなどを検討

2023年4月20日  British Medical Journal

2型糖尿病成人患者を対象とした薬物治療の無作為化比較試験816件(対象計47万1038例、薬物クラス13種類)のデータを基に、系統的レビューとネットワークメタ解析で、転帰改善効果を標準治療と比較した。 その結果、全死因死亡を減少させると推定されたのは、SGLT-2阻害薬(オッズ比0.88、95%CI 0.83-0.94、確実性:高)とGLP-1受容体作動薬(同0.88、0.82-0.93、高)で、心血管死、非致死的心筋梗塞、心不全による入院、末期腎臓病の減少効果が確認された。慢性腎臓病患者への非ステロイド性ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬で唯一試験されたfinerenoneでは死亡率の低下が見込まれた(同0.89、0.79-1.00、中)ほか、心不全による入院および末期腎臓病の減少も見込まれ、心血管死を減少させる可能性も示された。デュアルGIP/GLP-1受容体作動薬tirzepatideでは最大の体重減少がもたらされ(平均差 --8.57kg、確実性:中)、基礎インスリン(同2.15kg、中)とチアゾリジンジオン系薬(同2.81kg、中)では最大の体重増加が見込まれた。...