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帝王切開時のトラネキサム酸予防投与で転帰に有意差なし

2023年4月23日  New England Journal of Medicine

米国で、帝王切開により出産する妊娠女性を対象に、帝王切開時のトラネキサム酸予防的使用の効果を検討。臍帯結紮後の対象者をトラネキサム酸群とプラセボ群に無作為化により割り付けた。主要評価項目は、退院または分娩後7日のいずれか早い時点までの母体死亡または輸血実施の複合とした。 対象は計1万1000例で、各群の約半数が予定帝王切開だった。トラネキサム酸群の3.6%とプラセボ群の4.3%に主要評価項目の事象が発生した(調整相対リスク0.89、95%CI 0.74-1.07、P=0.19)。トラネキサム酸群の7.3%とプラセボ群の8.0%に推定1 Lを超える術中出血が発生した(相対リスク0.91、95%CI 0.79-1.05)。血栓塞栓事象およびその他の有害事象の頻度は2群で同程度だった。...