大腸内視鏡の腺腫検出率はコンピュータ支援デバイスで改善しない
米国の地域内視鏡センター4施設の大腸内視鏡検査施行患者769例を対象に、コンピュータ支援検出(CADe)デバイスEndoVigilantの使用効果を無作為化比較試験で検討した(AI-SEE試験)。 その結果、検査1件当たりの腺腫検出数はCADe使用群0.73、非使用群0.67であり、有意な差はなかった(P=0.496)。検査1件当たりの鋸歯状ポリープ検出数はCADe使用群0.08、非使用群0.08も同等だった(P=0.965)。しかし非腺腫非鋸歯状ポリープ検出数はそれぞれ0.90、0.51とCADe使用群の方で高く(P<0.0001)、結果としてCADe群の腺腫摘出率(ポリープが腺腫だった割合)が低下した。腺腫検出率(35.9% vs. 37.2%、P=0.774)および鋸歯状ポリープ検出率(6.5% vs. 6.3%、P=1.000)は同等だった。有害事象は認められなかった。...
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