超早産児、脳酸素飽和度モニタリングで転帰改善せず

出生後6時間以内の超早産児（在胎28週未満）を対象に、脳酸素飽和度モニタリングが臨床転帰を改善するかどうかを無作為化第III相試験で検討（SafeBoosC-III試験）。児をモニタリング群（出生後72時間まで脳酸素飽和度モニタリングを指標とする治療を実施）と通常治療群に割り付けた。主要評価項目は、最終月経後36週時点での死亡または脳超音波検査での重度脳損傷の複合とした。 1601例が無作為化され、1579例（98.6％）が主要評価項目の評価を受けた。最終月経後36週の時点で、モニタリング群では35.2％、通常治療群では34.0％に死亡または重度脳損傷が発生した（脳酸素飽和度モニタリングの相対リスク1.03、95％CI 0.90-1.18、P＝0.64）。重篤な有害事象（死亡、重度脳損傷、気管支肺異形成、未熟児網膜症、壊死性腸炎、遅発型敗血症）の発現率に2群間で差は認められなかった。...