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トラスツズマブ デルクステカンでHER2陽性乳がんのPFS改善

2023年5月6日  Lancet

トラスツズマブ エムタンシンに不応性または抵抗性のHER2陽性転移性乳がん患者608例を対象に、トラスツズマブ デルクステカンの有効性と安全性を医師が選択した治療との比較により無作為化非盲検多施設共同第III相試験で検討(DESTINY-Breast02試験)。医師選択治療は、カペシタビン+トラスツズマブ、またはカペシタビン+ラパチニブだった。無増悪生存期間(PFS)を主要評価項目とした。 その結果、PFS中央値は、トラスツズマブ デルクステカン群17.8カ月(95%CI 14.3-20.8)、医師選択治療群6.9カ月(同5.5-8.4)だった(ハザード比0.36、95%CI 0.28-0.45、P<0.0001)。グレード3以上の試験治療下発現有害事象の発生率は、トラスツズマブ デルクステカン群53%、医師選択治療群44%だった。薬剤性間質性肺疾患の発生率は、医師選択治療群1%未満に対し、10%(死亡2例を含む)となった。...