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皮膚T細胞リンパ腫の同種移植、PFSを有意に延長

2023年5月13日  Lancet

皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)患者99例を対象に、同種造血幹細胞移植(HSCT)の効果を前向き比較試験で検討(CUTALLO試験)。主要な適格基準は18-70歳、進行期菌状息肉症またはセザリー症候群で、予後予測不良指標に1項目以上該当する患者とした。同胞または適合する非血縁ドナーがいる患者をHSCT群、いない患者を非HSCT群に割付けた。生存者の追跡期間中央値は12.6カ月だった。 傾向スコアでマッチさせたHSCT群と非HSCT群のintention-to-treat解析の結果、主要評価項目に規定した無増悪生存期間(PFS)中央値はHSCT群9.0カ月(95%CI 6.6-30.5)、非HSCT群3.0カ月(同2.0-6.3)となり、HSCT群の方が有意に長かった(ハザード比0.38、95%CI 0.21-0.69、P<0.0001)。per-protocol解析で、重篤な有害事象の発生件数はHSCT群の40例(78%)で101件、非HSCT群の29例(67%)で70件だった。両群で移植片対宿主病以外に最も頻度が高かった重篤な有害事象は感染症だった(HSCT群59%、非HSCT群44%...