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75歳以上の大腸がん内視鏡検査実施率は高齢ほど高い

2023年5月16日  JAMA Internal Medicine

統合医療システムのコホート内コホートの横断研究で、外来のスクリーニング大腸内視鏡検査を受けた75歳超の無症候性患者7067例(年齢中央値78歳、女性56%)を対象に、平均余命10年未満の患者で施行された大腸内視鏡検査数、診断率および検査関連有害事象を検討した。 その結果、平均余命10年未満の患者で施行された大腸内視鏡検査の割合は年齢とともに増加し、76-80歳では男女とも30%、81-85歳では全体で71%(男性82%、女性61%)、85歳超では100%だった。検査から10日以内に入院を要した有害事象の発生は1000例当たり13.58例で、年齢とともに増加した。advanced neoplasiaの検出率は、76-80歳で5.4%、81-85歳で6.2%、85歳超で9.5%だった(P=0.02)。15例(0.2%)で浸潤性腺がんが検出され、平均余命10年未満の9例中1例、平均余命10年以上の6例中4例が治療を受けた。...