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未治療CLL、免疫化学療法の固定期間投与で持続的転帰良

2023年5月17日  専門誌ピックアップ

治療歴のない慢性リンパ性白血病(CLL)患者135例を対象に、免疫化学療法の15カ月間の固定期間投与の効果を第II相試験で検討(ICLL-07 FILO試験)。9カ月間のオビヌツズマブ+イブルチニブ投与後に、骨髄(BM)の測定可能残存病変(MRD)が0.01%未満の完全寛解(CR)が見られた患者はイブルチニブのみを6カ月間継続し(I群)、それ以外の患者はイブルチニブとフルダラビン/シクロホスファミド/オビヌツズマブを4サイクル受けた(I-FCG群)。 その結果、16カ月時の1次解析では、BM MRDが0.01%未満のCR達成率は全被験者の62.2%だった。追跡期間中央値63カ月で、I-FCG群の評価可能例での末梢血(PB)のMRD 0.01%未満率(0.01%未満の低レベル陽性率または検出限界10-4以下で検出不能)は40カ月時92.5%、64カ月時80.6%だった。全体での4年無増悪生存率は95.5%、総生存率は96.2%だった。12例が死亡し、14件の重篤な有害事象が発生した。...