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CAR-T療法失敗後のCPI療法、転帰改善効果は不十分

2023年5月19日  専門誌ピックアップ

CAR-T細胞療法失敗後に免疫チェックポイント阻害薬(CPI)療法を受けている高悪性度のB細胞リンパ腫患者96例を対象に、CPI療法の臨床転帰をコホート研究で後ろ向きに検討した。 その結果、CPI療法は全奏効率19%、完全奏効率10%、奏効期間中央値221日と関連した。無増悪生存期間中央値は54日、全生存期間中央値は159日だった。CAR-T細胞療法後の180日超での再発例と180日以下での再発例の比較で、 無増悪生存期間(128日 vs. 51日)および全生存期間(387日 vs. 131日)は180日超再発例で延長した。CPI療法は、縦隔原発B細胞リンパ腫患者で有意な転帰改善を示した。CPI療法後にグレード3以上の有害事象が被験者の19%で発生した。CPI療法に持続的な反応があったのは、わずか5%だった。83%が主に進行性疾患で死亡した。...