小児のCT検査、4回以上でがんリスク上昇

台湾の公的保健システムデータを用いて、18歳以前にCTの放射線に曝露した25歳未満の若年者を対象に、がんリスクを住民対象コホート内症例対照研究で検討。2000年1月1日から2013年12月31日までに、新たに頭蓋内腫瘍、白血病またはリンパ腫と診断された25歳未満の若年参加者を特定し、各症例に対して性別、生年月日およびコホートへの組み入れ日でマッチングした非がん対照10例を割り当てた。 その結果、症例7807例と、マッチさせた対照7万8057例を特定した。1回のCT検査曝露では、曝露なしとの比較で頭蓋内腫瘍、白血病またはリンパ腫のリスクは上昇しなかった。4回以上のCT検査曝露では、いずれか1つの発生率が上昇していた（発生率比2.30、95％CI 1.43-3.71）。がんリスクは、6歳以前に4回以上のCT検査曝露で最も高く、次いで7-12歳および13-18歳での曝露で高かった（傾向のP＜0.001）。...