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外傷エンドタイプが輸血蘇生戦略に対する反応の差と関連

2023年6月3日  JAMA Surgery

重症外傷患者を対象とした無作為化試験(PROPPR試験)の2次解析を実施し、外傷のエンドタイプ(trauma endotype:TE)が、死亡率および血漿:血小板:赤血球比1:1:1と1:1:2による蘇生戦略に対する治療反応の差に関連するかを検討。k平均法を用いて、病院到着時に採取した血漿バイオマーカーからTEを特定した。PROPPR試験参加者680例のうち478例を解析対象とした。 その結果、TE-1(270例)はTE-2(208例)に比べて、炎症性バイオマーカー(IL-8、TNFαなど)の血漿濃度が高いのが特徴で、30日死亡率が有意に高かった。30日死亡率に、治療群とTEの有意な相互作用が認められた。TE-1の死亡率は1:1:2群28.6%に対し1:1:1群32.6%、TE-2の死亡率は1:1:2群24.5%に対し1:1:1群7.3%だった(相互作用のP=0.001)。...