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骨粗鬆症治療薬に閉経後臨床的骨折・椎体骨折の予防効果

2023年6月6日  British Medical Journal

閉経後女性を対象に、骨粗鬆症治療薬の骨折予防効果を系統的レビュー、ネットワークメタ解析、メタ回帰分析で検討。非アジア人で、さまざまな骨粗鬆症治療薬をプラセボまたは実薬対照と比較した無作為化試験69件(8万例以上)を組み入れた。主要評価項目は臨床的骨折とした。 その結果、プラセボと比べて、ビスホスホネート製剤、副甲状腺ホルモン(PTH)製剤、ロモソズマブに臨床的骨折予防効果が認められた。効果は、PTH製剤よりもビスホスホネート製剤の方が(オッズ比1.49、95%CI 1.12-2.00)、PTH製剤(同1.85、1.18-2.92)およびロモソズマブ(同1.56、1.02-2.39)よりもデノスマブの方が、小さかった。椎体骨折予防効果は、ビスホスホネート経口製剤よりもデノスマブ、PTH製剤、ロモソズマブの方が高かった。骨吸収抑制薬を除き、治療前の危険因子による影響はなかった(17件、β=0.98、95%CI 0.96-0.99)。有害な転帰は認められなかった。...