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血清反応陽性の関節リウマチ、パーキンソン病リスク増加と関連

2023年6月10日  JAMA Neurology

韓国国民健康保険サービスのデータベースを用いて、関節リウマチ(RA)とパーキンソン病(PD)発症リスクとの関連を後ろ向きコホート研究で検討。RA患者5万4680例[血清反応陽性RA(SPRA)3万9010例、血清反応陰性RA(SNRA)1万5670例]と、年齢と性別をマッチさせたRAを有しない対照患者27万3400例を解析対象とした。タイムラグ1年以降の追跡期間中央値は4.3年だった。 その結果、主要評価項目に規定されたPDの新規発症は、1093例(RA群290例、対照群803例)だった。対照群と比較し、RA群はPDのリスクが1.74倍(95%CI 1.52-1.99)高かった。PDのリスク増加はSPRA群では認められたが(調整後ハザード比1.95、95%CI 1.68-2.26)、SNRA群では認められなかった(同1.20、0.91-1.57)。SNRA群と比べSPRA群ではPDのリスクが高かった(同1.61、1.20-2.16)。PDのリスクについて、有意な交互作用を認めた変数はなかった。...