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病理学者の負担軽減と早期診断を促進するGNNモデル「IGUANA」

2023年6月12日  専門誌ピックアップ

病理学者の負担軽減と早期診断のため、正常検体を除外するグラフニューラルネットワーク(GNN)モデル「IGUANA(Interpretable Gland-Graphs using a Neural Aggregator)」を構築し、性能を後ろ向き研究で検証。大腸内視鏡検査で3291例(女性約54%)から入手した正常または異常(非腫瘍性および腫瘍性)大腸検体のホールスライドイメージ(WSI)6591枚を使用し、モデルのトレーニング、内部検証および外部検証を行った。 その結果、患者2080例、WSI 5054枚のモデルトレーニングと内部検証では、受信者動作特性曲線下面積(AUC-ROC)が0.98、AUC-適合率-再現率(PR)が0.98だった。これは、患者1211例、WSI 1537枚を対象とした外部検証データ(AUC-ROC=0.97、AUC-PR=0.97)と同等だった。このモデルによって、感度閾値99%で病理学者が検証すべき正常スライド数が約55%減少した。さらにこのモデルでは、異常を色分けして強調することができ、予測と組織学的特徴の関連性を数値化することができる。...