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CSCの視力予後を治療前の視力と網膜厚から予測

2023年6月13日  専門誌ピックアップ

中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)患者を対象に、光線力学的療法(PDT)の機能的転帰に基づく治療指標の確立を、単施設の後ろ向き症例対照研究で検討。PDTを実施し、6カ月以内に網膜下液が消失したCSC 80眼を、視力転帰不良の眼(PVO)[PDT後6カ月の最高矯正視力(BCVA)0.5以下]と残りの眼[視力転帰良好(BVO)]に分けた。受信者動作特性曲線から曲線下面積(AUC)とカットオフ値を検討し、それらを用いて治療前のBCVAと各網膜脈絡膜層の厚さからグループを予測した。 80眼のうち21眼がPVO群、59眼がBVO群だった。AUCは、BCVAが0.959、内境界膜から外境界膜までの厚さ(IET)が0.959、外境界膜から視細胞外節層までの厚さが0.820、中心窩下網膜厚が0.715、中心窩下脈絡膜厚が0.515だった。BCVAとIETのカットオフ値は、それぞれ0.267logMARと71.5μmだった。BCVAとIETのカットオフ値を組み合わせると、感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率の最高値は、それぞれ95.2%、94.9%、85.0%、98.0%だった。...