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白内障手術の効果、ISBCSはDSBCSに非劣性

2023年6月15日  Lancet

オランダで、白内障手術を受ける患者865例を対象に、両眼同時手術(ISBCS)と片眼ずつの待機的手術(DSBCS)の安全性、有効性、費用対効果を多施設共同非劣性無作為化比較試験で比較(BICAT-NL試験)。主要評価項目は、術後4週間で目標の屈折値1.0ジオプトリ―(D)以下が得られた第2眼の割合とし、DSBCSに対するISBCSの非劣性マージンを-5%とした。経済評価の主要評価項目は、質調整生存年(QALY)当たりの社会的コストの増分とした。 修正intention-to-treat解析で、屈折値が1.0D以下だった第2眼の割合は、ISBCS群97%、DSBCS群98%だった。パーセンテージの差は-1%(90%CI -3-1、P=0.526)で、DSBCSに対するISBCSの非劣性が示された。眼内炎はいずれの群にも見られなかった。有害事象は両群同程度で、有意差が見られたのは妨げとなる不同視(P=0.0001)のみだった。社会的コストは、ISBCSの方がDSBCSよりも403ユーロ(約507ドル)少なかった。ISBCSのDSBCSに対する費用対効果の確率は、QALY当たり2500-8万...