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CKDのアルブミン尿スクリーニング、費用対効果は良好

2023年6月18日  Annals of Internal Medicine

慢性腎臓病(CKD)スクリーニングの費用対効果を評価するため、標準治療にSGLT2阻害薬を併用している患者も含め、マルコフモデルで費用対効果分析を実施。成人の生涯を対象にアルブミン尿を調べ、コスト、質調整生存年(QALY)、増分費用効果比(ICER)を評価した。 その結果、55歳時のスクリーニングでは、ベースケース解析で1QALY獲得当たりのICERが8万6300ドルとなり、コストは24万9800ドルから25万9000ドルに、QALYは12.61から12.72に増加した。透析または腎移植が必要な腎不全の発生率は0.29%ポイント低下し、平均余命は17.29年から17.45年に増加した。35-75歳では、1回のスクリーニングで39万8000人の透析または移植が予防でき、75歳まで10年ごとのスクリーニングでは1QALY獲得当たりのコストが10万ドルを下回った。感度分析では、SGLT2阻害薬の効果が30%低い場合、35-75歳の10年ごとのスクリーニングで1QALY獲得当たりのコストは14万5400-18万2600ドルだった。...