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クローン病へのウパダシチニブの有効性

2023年6月19日  New England Journal of Medicine

中等症ないし重症のクローン病患者を対象に、経口選択的JAK阻害薬ウパダシチニブの有効性および安全性を検討。12週間の第III相導入療法試験2件(U-EXCEL 526例、U-EXCEED 495例)で患者をウパダシチニブ45mg群とプラセボ群に割り付け、臨床的奏効が得られた患者を52週間の維持療法試験(U-ENDURE 502例)でウパダシチニブ15mg群、同30mg群、プラセボ群に割り付けた。主要評価項目は、臨床的寛解(クローン病活動指数150未満)および内視鏡的奏効(クローン病簡易内視鏡スコアが導入療法開始前よりも50%を超えて減少、スコア4の患者については2ポイント以上減少)とした。 ウパダシチニブ45mg群は、プラセボ群よりも臨床的寛解の割合(U-EXCEL 49.5% vs. 29.1%、U-EXCEED 38.9% vs. 21.1%)と内視鏡的奏効の割合(同45.5% vs. 13.1%、34.6% vs. 3.5%)が有意に高かった(全ての比較でP<0.001)。U-ENDUREの52週の時点で、臨床的寛解の割合はウパダシチニブ15mg(37.3%)と30mg(47.6...