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高齢者の難聴とアロスタティック負荷の関連は不明確

2023年6月26日  専門誌ピックアップ

国民健康栄養調査の全国代表データを用いて、高齢者の聴覚障害とアロスタティック負荷との関連を調査。聴力検査を受けた1412例(平均年齢59.7歳、女性51.9%、ヒスパニック系23.0%、非ヒスパニック系黒人15.8%、非ヒスパニック系白人55.3%)を対象に、聴力とアロスタティック負荷スコア(ALS)との関連を検討した。 その結果、非補聴器使用者の間で、難聴とALSの間に中程度の関連が示唆された[50-69歳:10dBHL当たりβ=0.19(95%CI 0.02-0.36)、70歳以上:同0.10(0.02-0.18)]。感度分析および難聴の分類[難聴なし(25dBHL以下)、軽度難聴(26-40dBHL)、中等度以上難聴(41dBHL以上)]によるモデルでは、関連は明確には示されなかった。性別に基づく層別化では、男性で強い関連性が認められた[(70歳以上男性:10dBHL当たりβ=0.22(95%CI 0.12-0.32)、女性:同0.08(-0.04-0.20)]。...