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再発・難治SLL/CLLにliso-cel、CRで統計的有意性示す

2023年7月20日  Lancet

再発・難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)または小リンパ球性リンパ腫(SLL)患者117例(前治療歴数中央値5)を対象に、リソカブタゲンマラルユーセル(liso-cel)の有効性を第I-II相試験で検討(TRANSCEND CLL 004試験)。主要評価項目は、骨髄不完全回復を伴う場合を含む完全奏効(CR)または寛解の達成率とした(帰無仮説5%以下)。 主要有効性解析セットのキメラ抗原受容体陽性T細胞100×106個の用量で治療を受けたブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬およびベネトクラクスによる治療失敗歴のある49例での主要評価項目達成率は18%(95%CI 9-32、P=0.0006)で、統計的有意性が認められた。全体でのグレード3サイトカイン放出症候群の発生率は9%、神経学的イベントはグレード3で18%、グレード4で1%だった。死亡51例のうち43例はliso-cel注入後に発生した。死亡1例はliso-celに関連(マクロファージ活性化症候群-血球貪食性リンパ組織球症)した。...