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低リスク骨髄異形成症候群の貧血にluspaterceptの有効性

2023年7月25日  Lancet

赤血球造血刺激因子製剤による治療歴のない、非常にリスクが低い、低または中リスクの骨髄異形成症候群に伴う赤血球輸血が必要な貧血を有する患者356例を対象に、赤血球成熟促進薬luspaterceptとエポエチンアルファを比較した第III相非盲検無作為化試験(COMMANDS試験)の中間解析の結果を報告。1-24週の平均ヘモグロビン値1.5g/dL以上の上昇を伴う12週間以上の赤血球輸血非依存性を主要評価項目とし、301例を有効性の中間解析の対象とした。 その結果、luspatercept群147例中86例(59%)およびエポエチンアルファ群154例中48例(31%)が、主要評価項目を達成した(奏効率の共通リスク差26.6、95%CI 15.8-37.4、P<0.0001)。luspatercept群の報告頻度が特に高かったグレード3または4の治療下で発現した有害事象(患者の3%以上で発生)は、高血圧、貧血、呼吸困難、好中球減少症、血小板減少症、肺炎、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、骨髄異形成症候群および失神だった。...