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1型糖尿病の残存随時血清Cペプチド分泌、合併症と逆相関

2023年7月28日  専門誌ピックアップ

1型糖尿病患者の随時血清Cペプチド濃度に影響を与える因子および随時血清Cペプチドと糖尿病合併症との関連を縦断的解析と横断的解析で検討。縦断的解析は16歳未満の患者847例と16歳以上の患者110例、横断的解析はFinnDiane研究の3984例、DIREVA研究の645例を対象とした。 その結果、縦断的解析では、診断時年齢とCペプチド分泌の低下に強い相関が確認された。横断的解析(期間中央値21.6年)では、FinnDiane研究3984例の19.4%に残存随時血清Cペプチド分泌(>0.02nmol/L)が見られ、残存を認めた患者では認めなかった患者より1型糖尿病多遺伝子リスクが低かった(P<0.0001)。随時血清Cペプチドは高血圧、HbA1c、コレステロールと逆相関し、微小血管合併症とも独立して関連が認められた(腎症:調整後オッズ比0.61、95%CI 0.38-0.96、P=0.033、網膜症:同0.55、0.34-0.89、P=0.014)。...