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臓器移植レシピエント、一般集団に比べSCCの予後不良

2023年7月31日  専門誌ピックアップ

臓器移植レシピエントの有棘細胞がん(SCC)と一般集団の、SCCの高リスク/予後不良となる腫瘍特性を二重コホート研究で比較。レシピエント191人の741個のSCCと、一般集団1507人の2558個のSCCを分析対象とした。 その結果、SCCの発生部位はレシピエント群では頭頸部(38.6%)、一般集団では上肢(35.2%)が最も多かった。年齢と性別で調整後、レシピエント群では神経周囲浸潤が一般集団の2倍以上確認され(有病率比2.37、95%CI 1.70-3.30)、皮下脂肪またはより深層への浸潤も同様に2倍以上確認された(同2.37、1.78-3.14)。レシピエント群では一般集団に比べ低分化型SCCと高分化型SCCが3倍以上多かった(同3.45、2.53-4.71)。レシピエント群では、20mm超の腫瘍は20mm以下の腫瘍に比べ有病率が高かった(同1.52、1.08-2.12)。...