動脈瘤性くも膜下出血患者287例(女性68.6%、年齢中央値55歳)を対象に、標準治療に加えて早期に腰椎脳脊髄液ドレナージを実施した場合の効果を実用的多施設共同並行群間非盲検無作為化試験で検討(EARLYDRAIN試験)。144例を腰椎ドレーン群(くも膜下出血後72時間以内に5mL/時で開始)、143例を標準治療群に割り付けた。主要評価項目は不良転帰の割合とし、出血後6カ月の時点で盲検評価者が測定した修正Rankin尺度スコア(範囲0-6)3-6点と定義した。 6カ月時点で、腰椎ドレーン群の32.6%と標準治療群の44.8%の神経学的転帰が不良だった(リスク比0.73、95%CI 0.52-0.98、絶対リスク差−0.12、95%CI -0.23--0.01、P=0.04)。腰椎ドレーンによる治療を実施した患者は、退院時の二次性梗塞が少なかった(28.5% vs. 39.9%、同0.71、0.49-0.99、-0.11、-0.22-0、P=0.04)。...
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