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活動性関節リウマチの炎症にm6A修飾が関与

2023年8月11日  専門誌ピックアップ

活動性関節リウマチ(RA)の病態進行におけるN6-メチルアデノシン(m6A)修飾の役割を検討。RA患者および健常対照者から採取した末梢血単核細胞(PBMC)を用いて、m6A修飾関連タンパク質とm6Aレベルの検出を行った。 その結果、活動性RA患者のPBMCでm6AライターMETTL14およびm6Aのレベルが低下し、疾患活動性評価指標DAS28と負の関連が認められた。METTL14のノックダウンによるm6Aの下方制御は、RA患者のPBMCで炎症性サイトカインIL-6およびIL-17の分泌を促進した。MeRIP-sequencingおよび機能的研究により、NF-κB炎症経路の重要な抑制因子であるTNFAIP3がm6A調節PBMCに関与していることが確認された。メカニズム研究により、m6Aは、mRNAの安定性とTNFAIP3タンパク質コード領域での転座の制御によって、TNFAIP3発現に影響を与えた。...