軽症虚血性脳卒中、DAPTがアルテプラーゼ静注に非劣性

中国で、軽症の非障害性急性虚血性脳卒中患者を対象に、抗血小板薬2剤併用療法（DAPT）が静脈内血栓溶解療法に対して非劣性であるかどうかを多施設共同非盲検非劣性無作為化試験で検討。NIHSSスコア5点以下の患者を、発症から4.5時間以内にDAPT群とアルテプラーゼ群に割り付けた。主要評価項目は良好な機能的転帰とし、90日時点の修正Rankin尺度スコア0-1点と定義した。 無作為化された760例（年齢中央値64歳、女性31.0％、NIHSSスコア中央値2点）のうち、719例（94.6％）が試験を完了した。90日時点でDAPT群の93.8％とアルテプラーゼ群の91.4％で良好な機能的転帰が得られた（リスク差2.3％、95％CI －1.5-6.2％、粗相対リスク1.38、95％CI 0.81-2.32）。未調整の片側97.5％CI下限は－1.5％で、非劣性マージンの－4.5％を上回った（非劣性のP＜0.001）。90日時点で、DAPT群の0.3％とアルテプラーゼ群の0.9％に症候性脳内出血が発生した。...