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インフルエンザワクチン接種後30日以内のベル麻痺発症リスク

2023年8月18日  専門誌ピックアップ

台湾のNational Health Insurance Research Databaseを用いてインフルエンザワクチン(fluVc)を接種した65歳超の758万1205人を特定し、fluVc接種後にベル麻痺発症率が上昇するかを自己対照症例集積研究で検討。fluVc接種後6カ月以内にベル麻痺と診断された4367例をリスク分析の対象とし、リスク期間(接種後1-7日、8-14日、15-30日、31-60日)と対照期間(61-180日)のベル麻痺発症率を比較した。 その結果、fluVcを接種した高齢者のベル麻痺発症率は10万人年当たり57.87だった。接種後1-7日、8-14日、15-30日のベル麻痺発症率比(IRR)は4.18(95%CI 3.82-4.59)、2.73(同2.45-3.05)、1.67(同1.52-1.84)だった。接種後31-60日にベル麻痺発症率の上昇は見られなかった(IRR 1.06、95%CI 0.97-1.16)。接種後のベル麻痺リスクは、性別、年齢群およびベースラインの状態で層別化した全サブグループで一貫していた。...