HNSCC、黒人や喉頭がんでCV危険因子保有リスク高い

米国退役軍人データから特定した頭頸部扁平上皮がん（HNSCC）患者3万5897例を対象に、診断時の心血管（CV）危険因子の有病率と脳卒中/心筋梗塞の累積発生率および全死因死亡を後ろ向きコホート研究で検討。大部分がCVリスク低下を目的とした薬物療法を受けていたが、1万5941例（47％）は1つ以上の制御されていない危険因子を有していた。 黒人では制御されていないCV危険因子を有するリスクが高く（相対リスク1.06、95％CI 1.03-1.09）、他の部位に比べ喉頭がんでもリスクが高かった。死亡を競合リスクとした場合、累積発生率は脳卒中で12.5％、心筋梗塞で8.3％だった。原因別ハザードモデルで、高血圧、糖尿病、頸動脈狭窄、冠動脈疾患、および制御されていないCV危険因子が脳卒中/心筋梗塞と有意に関連した。拡張Coxモデルでは、脳卒中/心筋梗塞の発生が全死因死亡リスクの47％（95％CI 41-54）、71％（同63-81）増加と関連した。...