メルケル細胞がんへのニボルマブ術後療法の中間報告

ドイツとオランダの20施設で、完全切除後のメルケル細胞がん（MCC）に対して、術後補助療法としての免疫チェックポイント阻害薬の有効性と安全性を検討する無作為化非盲検第II相試験の中間解析結果の報告（ADMEC-O試験）。2014年10月1日から2020年8月31日までに179例（病期3-4期65％、65歳以上68％、男性62％）を登録し、ニボルマブ群（118例）と内部対照群（経過観察61例）に割り付けた。主要評価項目は、12カ月および24カ月時点での無病生存率（DFS）とした。 その結果、術後補助放射線療法は対照群で多く実施されていた。追跡期間中央値の24.3カ月時点で、DFSは中央値に達しなかった（群間ハザード比0.58、95％CI 0.30-1.12）。DFSは、ニボルマブ群が12カ月時点で85％、24カ月時点で84％、対照群がそれぞれ77％と73％だった。ニボルマブを1回以上投与した患者の42％、対照群の11％にグレード3-4の有害事象が発現した。治療関連死は報告されなかった。...