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急性腎障害、CKD患者の腎機能悪化と関連性低い

2023年9月1日  Annals of Internal Medicine

米国の慢性腎臓病(CKD)患者3150例を対象に、急性腎障害(AKI)がその後の腎機能の経過と独立して関連しているかどうかを多施設前向きコホート研究で検討した。AKIは入院中の血清クレアチニン(SCr)値測定で判定した。 その結果、追跡期間中央値3.9年に433例がAKIエピソードを最低1回呈し、そのほとんど(92%)は重症度ステージ1または2だった。AKI後、eGFRcr(-2.30mL/分/1.73m2、95%CI -3.70--0.86)、eGFRcys(-3.61mL/分/1.73m2、同-6.39--0.82)の低下を認めたが、完全補正モデルではこの低下が抑制され、eGFRcrで-0.38mL/分/1.73m2(同-1.35-0.59)、eGFRcysで-0.15mL/分/1.73m2(同-2.16-1.86)となり、信頼区間の境界に影響がない可能性が示唆された。AKI後のeGFRの傾きも、変化の推定値はSCr値(0.04mL/分/1.73m2/年、同-0.30-0.38)またはシスタチンC値(-0.56mL/分/1.73m2/年、同-1.28-0.17)で、信頼区間の境界に...