1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. ベセスダ分類5-6の甲状腺結節、術前分子検査で再発を予測

ベセスダ分類5-6の甲状腺結節、術前分子検査で再発を予測

2023年9月8日  専門誌ピックアップ

ベセスダ分類5(悪性の疑い)または6(悪性)の甲状腺結節を有し、分化型甲状腺乳頭がんの病理組織所見を呈した連続患者105例のデータを基に、分子検査ThyroSeq v3による術前の再発リスク評価(ThyroSeq Cancer Risk Classifierで低・中・高リスクに分類)と予後の関連を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、低リスクまたは陰性群に再発は見られなかった。中リスク群88例中6例(7%)が局所再発を来し、うち1例には遠隔転移も見られた。高リスク群6例は甲状腺全摘後に放射性ヨウ素(RAI)による残存甲状腺破壊治療を受けたが、4例(67%)が局所再発を来し、うち3例には遠隔転移も見られた。年齢、性別、腫瘍径、ThyroSeq分子リスク分類などを組み込んだ多変量解析で、構造的再発と関連していたのは腫瘍径(ハザード比1.36、95%CI 1.02-1.80)とThyroSeq分子リスク分類(高リスク群 vs. 中および低リスク群のハザード比6.22、同 1.04-37.36)だった。...