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中咽頭扁平上皮がんの転帰、経口ロボ手術とRT/CRTで差

2023年9月9日  専門誌ピックアップ

2002-22年に初回の経口的ロボット支援手術(TORS)または放射線療法/化学放射線療法(RT/CRT)を受けたT1-T2中咽頭扁平上皮がん患者726例のデータを基に、治療間の傾向マッチング後の5年機能転帰(嚥下障害、気管切開依存、胃瘻管依存)および生存転帰を多施設共同コホート研究で比較した。 その結果、TORS群の方がRT/CRT群と比較して嚥下障害のリスクが臨床的に意味のある増加と関連していたが(6カ月時:オッズ比1.37、95%CI 1.01-1.84、1年時:同1.71、1.22-2.39)、胃瘻管依存のリスクは低かった(6カ月時:同0.46、0.21-1.00、5年時:リスク差-0.05、95%CI -0.07--0.02)。気管切開依存の全体的な発生率については臨床的に有意な群間差は見られなかった(オッズ比0.97、95%CI 0.51-1.82)。病期やヒトパピローマウイルスの状態が一致しないOPSCC患者でRT/CRTを受けた患者ではTORSを受けた患者よりも5年全生存率が低かった(58.4% vs. 70.2%、ハザード比0.56、95%CI 0.40-0.79)。...