cSCC有するレシピエントに免疫抑制治療、転移/死亡率高い

18歳以上で皮膚扁平上皮がん（cSCC）と診断されたCancer Registry of Norwayの登録患者データを用いて、固形臓器移植後に長期免疫抑制治療を受けた患者と受けなかった患者のcSCCの転帰を人口ベース全国コホート研究で比較。臓器移植レシピエント（OTR）の1208例と非OTRの4万6784例を分析対象とした。 その結果、1000人年当たりの2次cSCC発生率（絶対率）は、非OTR群30.9（95％CI 30.2-31.6）、OTR群250.6（同232.2-270.1）だった（OTR群の調整後ハザード比4.3）。1000人年当たりの転移率は非OTR群2.8（同2.6-3.0）、OTR群4.8（同3.4-6.7）だった（OTR群の調整後ハザード比1.5）。死亡例は計3万451例で、そのうち98.2％は死因がcSCC以外だった。cSCCによる死亡は非OTR群の1.1％、OTR群の3.3％で発生した。1000人年当たりのcSCCによる死亡率は、非OTR群1.7（同1.5-1.8）、OTR群5.4（同3.9-7.4）だった（OTR群の調整後ハザード比5.5）。...