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急性副鼻腔炎の小児、細菌未検出なら抗菌薬の便益少ない

2023年9月16日  Journal of the American Medical Association

米国で、臨床基準に基づいて急性副鼻腔炎と診断された2-11歳の小児515例を対象に、抗菌療法による便益が得られる小児を特定できるかどうかを無作為化試験で検討。対象者をアモキシシリン(90mg/kg/日)+クラブラン酸(6.4mg/kg/日)群とプラセボ群に割り付けて10日間経口投与した。主要評価項目は、妥当性が確認されている尺度(範囲0-40)による診断後10日間の毎日の症状スコアに基づく症状負荷とした。 組み入れた510例のほとんどが2-5歳(64%)、男児(54%)、白人(52%)、非ヒスパニック系(89%)だった。平均症状スコアは、アモキシシリン+クラブラン酸群(9.04)の方がプラセボ群(10.60)よりも有意に低かった(群間差-1.69、95%CI -2.07--1.31)。上咽頭から病原体が検出されなかった児は、病原体が検出された児ほど抗菌療法の便益が得られなかった。平均症状スコアの群間差は、病原体が検出されなかった児が-0.88(95%CI -1.63--0.12)、病原体が検出された児が-1.95(同-2.40--1.51)だった。有色鼻汁の有無で有効性に有意差はなかっ...