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腎細胞がんエベロリムス術後投与の有効性、P3結果

2023年9月24日  Lancet

米国内の大学病院や地域医療センター398施設で、腎細胞がんの外科的全切除を受け、再発リスクが高い成人患者1545例を対象に、哺乳類ラパマイシン標的タンパク阻害薬エベロリムスを術後投与した場合の有効性を第3相二重盲検プラセボ対照無作為化試験で検討した(EVEREST試験)。 その結果、追跡期間中央値76カ月の無再発生存期間は、エベロリムス群(5年無再発生存率67%、95%CI 63-70)のほうがプラセボ群(同63%、60-67)よりも長かった(層別log-rank検定のP=0.050、層別ハザード比0.85、95%CI 0.72-1.00、P=0.051)が、統計学的有意性(P値0.044)は満たされなかった。超高リスク群ではエベロリムスの無再発生存期間はプラセボより長かった(ハザード比0.79、95%CI 0.65-0.97、P=0.022)が、中等度ないし高度リスク群では差はなかった(同0.99、0.73-1.35、P=0.96)。グレード3以上の有害事象は、エベロリムス群46%、プラセボ群11%だった。...