ONBの病期分類、Hyamsグレード組み込みで生存推定能改善

嗅神経芽細胞腫（ONB）患者256例（平均年齢52.0±15.6歳、女性44.9％）を対象に、既存の病期分類システムにHyams腫瘍グレードを組み込んだ分類システムの推定能をC統計量を用いて多施設症例対照研究で評価。主要評価項目を全生存期間（OS）、無病生存期間（DFS）、および疾患特異的生存率（DSS）とした。 その結果、OSの推定能が最も高かったモデルは新規修正のDulguerov分類（C統計量0.66、95％CI 0.59-0.76）で、最も低かったモデルはKadish分類だった（同0.57、0.50-0.63）。DFSの推定能は、新規修正のAJCC（American Joint Committee on Cancer）分類で最も高く（同0.70、0.66-0.80）、modified Kadish分類で最も不良（同0.55、0.51-0.66）だった。DSSの推定能は、modified Kadish分類で最も高く（同0.79、0.70-0.94）、未修正のKadish分類で最も不良だった（同0.56、0.51-0.68）。新規のKadish分類では、ステージVIの患者はステージ...