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在宅尿検査、検体郵送がディップスティックよりも有用

2023年9月27日  Lancet

オランダの45-80歳の成人1万5074例を対象に、アルブミン尿増加を検出するための2つの在宅検診法を前向き無作為化非盲検実装試験で検討(THOMAS試験)。検査機関に郵送して免疫比濁法でアルブミン/クレアチニン比(ACR)を測定する採尿装置(UCD)検診と、自宅でディップスティック法を用いてACRを測定するスマートフォンアプリ検診に参加者を割り付けた。異常が認められたら精密検診を勧めた。主要評価項目は、在宅検診と精密検診の参加率および収率とした。 在宅検診の参加率はUCD法が59.4%、スマートフォンアプリ法が44.3%だった(P<0-0001)。ACRの上昇が確認されたのはUCD法が3.3%、スマートフォンアプリ法が5.1%で、このうち精密検診を受けたのはUCD法が82.7%、スマートフォンアプリ法が83.0%だった。ACR上昇検出の感度はUCD法が96.6%、スマートフォンアプリ法が98.1%で、特異度はUCD法が97.3%、スマートフォンアプリ法が67.9%だった。UCD法で精密検診を受けた参加者の89.5%が、治療のために家庭医に紹介された。...