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OSAの小児、アデノイド切除/扁桃摘出で嚥下障害改善

2023年9月28日  専門誌ピックアップ

アデノイド切除・扁桃摘出術(AT)または保存的治療(watchful waiting with supportive care:WWSC)で管理された閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)および扁桃肥大の小児患者386例(女児51.6%、年齢中央値6.0歳)の嚥下障害の転帰を多施設共同無作為化試験(CHAT試験)の2次解析で検討。ベースライン時と7カ月時に養育者が嚥下困難に関する項目を含むOSA-18質問票に回答した。 その結果、ベースラインでの嚥下障害の割合はAT群(29.8%)とWWSC群(25.8%)で同等だった。嚥下障害の有病率はAT後に低下したが(21.3%)、WWSC群では有意な変化は見られなかった(1.0%)。AT群ではWWSC群より嚥下障害が消失する傾向が高かった(調整後オッズ比4.84、95%CI 1.91-12.25)。ベースラインの無呼吸低呼吸指数(AHI) が高いほど嚥下障害が消失度は低くなった(同0.91、0.83-0.98)。...