腟脱再発に腟エストロゲンの有効性

米国の3施設で、腟尖部/子宮腟脱に対して自己組織による外科的修復を受ける閉経後女性206例（平均65歳）を対象に、手術前後のエストロゲンクリーム腟内投与が術後の再発を減らすかどうかを無作為化優越性試験で検討。エストロゲン投与群には、結合型エストロゲンクリーム（0.625mg/g）を術前に毎晩2週間、その後は週2回の計5週間以上、術後に週2回を12カ月間、腟内投与した。主要評価項目は術後12カ月までの治療成功期間とし、治療不成功の転帰（解剖学的/他覚的な脱出、主観的な腟の突出症状、または脱出の再治療のうち1つ以上）が生じるまでの期間と定義した。 206例のうち199例を無作為化し、186例が手術を受けた。主要評価項目は、12カ月時点でエストロゲン投与群とプラセボ群の間に有意差はなかった。12カ月時点の治療不成功率は、エストロゲン投与群が19％、プラセボ群が9％（調整後ハザード比1.97、95％CI 0.92-4.22）で、最も多かったのは解剖学的な脱出の再発だった。...