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バセドウ病眼症への眼窩減圧術後の眼球突出再発、TRAbとTSIで予測

2023年10月3日  専門誌ピックアップ

非活動性(スコア0-2)で外観に影響する眼球突出を呈する甲状腺眼症(バセドウ病眼症、グレーブス眼症)患者217例を対象に、眼窩減圧術後の突出再発に関連する危険因子を後ろ向き症例対照研究で検討。再発は、ヘルテル眼球突出計で測定し、減圧後の追跡調査期間中に2mm以上再突出した場合と定義した。 その結果、11例(5.1%)が追跡調査期間中(平均15.6カ月)に眼球突出を再発した。単変量ロジスティック回帰分析で、甲状腺刺激ホルモンレセプター抗体(TRAb)と甲状腺刺激免疫グロブリン(TSI)が再発に対する有意な因子であることが分かった。年齢、性別、喫煙、罹病期間、眼窩放射線治療、甲状腺全摘出術歴は有意な因子ではなかった。TRAbは、多変量ロジスティック回帰分析でも有意だった(オッズ比1.06、P=0.014)。受信者動作特性(ROC)曲線分析では、TRAb濃度7.96IU/Lで曲線下面積0.86、感度90.9%、特異度82.0%だった。...